伝統芸能が息づく坂の町の魅力を発信するイベント「越中八尾冬浪漫(ろまん)」が13日、富山市八尾町中心部で開幕する。1年を通じたにぎわい創出を目的に、越中八尾観光協会(福島順二会長)が1998年から毎年開催して19回目。地域を代表するおわらと曳山(ひきやま)囃子(ばやし)が競演する「民謡セッション」や、禅寺坂(西町)周辺の石垣をライトアップする「夢あかり」など多彩な催しを繰り広げる。28日まで。北日本新聞社共催。
メーンイベントの民謡セッションには、県民謡越中八尾おわら保存会と、西町、今町の曳山囃子の担い手が出演する。
風の盆ステージは、おわらの唄や踊りのほか、哀愁を帯びた胡弓(こきゅう)や三味線の演奏を鑑賞できる。観光ボランティアガイド「風の案内びと」と同町中心部を巡る「町なかガイドツアー」は、民謡セッションと風の盆ステージが開かれる4日間に実施。参加者はどちらかのステージと、越中八尾観光会館を発着点にした散策を楽しむ。食事付きのAプランと食べ歩きクーポン付きのBプランを用意している。
米麹(こうじ)の甘酒や手打ちそばなど八尾地域の食を味わえる「あったか飲食コーナー」や、禅寺坂(西町)周辺の石垣をライトアップする「夢あかり」、曳山の模型を使って構造を紹介する「みんなの曳山教室」も行う。