あいの風とやま鉄道は27日、独自のデザインのICカード乗車券「Ainokaze(あいのかぜ)ICOCA(イコカ)」と「ICOCA定期券」の販売を始めた。駅員が常駐する県内14駅で購入できる。
ICカードは、事前に入金しておけば改札機の読み取り部分に触れるだけで精算できる。関東・関西の主要駅でも利用可能で、昨年3月にJR西日本の「ICOCA」システムを導入し、越中宮崎-石動の県内全19駅に簡易改札機を設置している。
IC定期券は定期区間外に乗り越しても自動で精算できるメリットがある。万が一カードをなくしても、データ管理されているため、手数料を払えば再発行も可能。市井正之社長は「今後は金沢など県外での利用も視野に、浸透させていきたい」と話した。
2種類のカードには雄大な立山連峰があしらわれており、記念に購入した大阪府の30代男性は「できたてのカードを早く使いたい」と話した。
同日、高岡駅ではICカード専用のゲート式自動改札機が県内で初めて稼働した。