これからもよろしく-。北陸新幹線の開業1周年を迎え、県内各地で式典やイベントが繰り広げられた12日、会場はお祝いムード一色となった。ウルトラマンやスポーツ選手ら多彩なゲストも登場。開業2年目へ向けた新たなスタートを県民や県外から訪れた観光客らが盛り上げた。
■ウルトラマン出迎え 黒部宇奈月温泉駅
黒部宇奈月温泉駅では、新幹線開業くろべ市民会議(会長・川端康夫黒部商工会議所会頭)による開業1周年イベント「サクラ咲ク・フェスタ2016~明日へ向かってシュワッチ!」が開かれた。
ウルトラマンや、ハヤタ隊員役を務めた黒部市出身の俳優・黒部進さんらが改札口のそばで乗客を出迎えた。友人の結婚式に出席するため東京都練馬区から訪れた会社員の井田元樹さん(26)は「ウルトラマンや怪獣がいてびっくりした」と感激していた。
黒部さんのトークショーや発車メロディー「煌(きらめき)~水の都から~」を歌うTomomi(トモミ)さんらのステージ、高校生によるダンスショーなどがあった。
イベントに先立ち、JR西日本金沢支社が主催する記念式典が駅構内で開かれ、同支社の山越健司副支社長や堀内康男黒部市長、新幹線開業くろべ市民会議の川端会長らが出席した。
■思い出写真500枚展示 富山駅
富山駅で開かれた記念式典には、JRや県の関係者らが出席。JR西日本金沢支社の山田潤一副支社長が「引き続き地域をPRし、富山を北陸の観光ブランドとして確立していく」とあいさつし、酒井武史県総合交通政策室長が祝辞を述べた。
北陸新幹線に関する思い出をテーマにした写真500枚を展示する大型パネルが披露されたほか、県のマスコットキャラクター「きときと君」や法被姿のJR関係者ら約50人が乗客を出迎えた。
■県西部6市キャラ集合 新高岡駅
新高岡駅では北陸新幹線開業1周年記念式典が行われた。県西部6市のご当地キャラも集結し、東京からの新幹線で到着した人たちを出迎えた。
式典でJR西日本金沢支社の清水郁夫副支社長があいさつし、高橋正樹高岡市長が祝辞を述べた。北陸新幹線の思い出をテーマに250枚の写真が貼られた大型パネルを除幕した。6市のご当地キャラは改札そばで、東京発「はくたか」で到着した人たちを歓迎した。南口公園では県西部の山海の幸を入れた「ごっつお鍋」500食が振る舞われた。