北陸新幹線が開業して1年のJR富山駅前で大勢の人たちを楽しませるチンドンのグループ=富山市明輪町

北陸新幹線が開業して1年のJR富山駅前で大勢の人たちを楽しませるチンドンのグループ=富山市明輪町

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チンドンが北陸新幹線客を歓迎 富山駅前広場

北日本新聞(2016年4月10日)

 全日本チンドンコンクール2日目の9日、富山市の中心市街地で全国のチンドンマンが華やかな演技を繰り広げた。北陸新幹線の利用客も出迎えるため新たに「まちなかステージ」に加えられた富山駅南口駅前広場でも、青空の下、大勢がパフォーマンスを楽しんだ。

 3月に完成した富山駅南口駅前広場ではこの日、3回のステージがあり、初回は東京の2チームが懐メロやアニメソングを軽快に演奏。駅利用者らが続々と集まり、大きな拍手を送った。入善町の伊野美優さん(飯野小学校5年)は「いろいろな楽器できれいな音色を奏でていて、すごく面白かった」と喜んでいた。

 オープニングセレモニーは富山市総曲輪のグランドプラザであり、勢ぞろいした30チーム90人が大合奏を披露。アコーディオンや笛など思い思いの音色を響かせながら、商店街を練り歩いた。

 県民会館では全日本チンドンコンクールの予選が行われ、全国のプロ30チームがにぎやかに太鼓や鉦(かね)を打ち鳴らし、ユーモアあふれる口上を披露。8チームが10日の本戦出場を決めた。富山商工会議所、富山市主催、北日本新聞社など後援。

 コンクール予選は、立ち見も出る盛況の中で行われた。ユニークな衣装に身を包んだチンドンマンが、3分間の持ち時間で県内企業を熱く宣伝し、観客から手拍子や笑いが起こった。4ブロックで審査され、上位各2チームの本戦進出が決まった。

 より多くの人に近くで見てもらおうと、予選出場前後のチームがロビーで演技を披露。市内3カ所の「まちなかステージ」にも出演し、見物客は多彩な芸を楽しんでいた。

 素人チンドンコンクールも県民会館であり、県内4チームを含む20チームが工夫を凝らし「ガラスの街とやま」をPRした。チンドン寺町一座(岩手)が2年連続で最優秀賞に輝いた。

 10日は、午前10時半から県民会館で本戦があり、午後2時半から平和通りで大パレードが行われる。

 ◇本戦出場チーム=アダチ宣伝社(福岡)おおまるラッパ社(大分)べんてんや(愛知)ちんどん喜助(東京)ダースコちんどん隊(秋田)かわち家(長崎)菊乃家遊組、チンドン芸能社美香(東京)

 ◇素人チンドンコンクール▽優秀賞=ひっぷとお花と小春(大阪)早稲田ちんどん研究会風街宣伝社(東京)▽敢闘賞=チンドンまいどはや梅組(富山)神大モダン・ドンチキ豪快ぱやぱや遁走曲(大阪)厩橋CHINDON倶楽部(群馬)神大モダン・ドンチキ痛快にょろにょろ行進曲(兵庫)ちんどん富都路(三重)

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