28日に越中八尾観光会館(富山市八尾町上新町)で開かれる「おわらのど自慢コンクール」で、最高位の秀位受賞者が来年の「おわら風の盆」に同市八尾町中心部の町の歌い手として参加できることになった。主催する県民謡越中八尾おわら保存会(福島順二会長)は「ぜひ本場のおわらに触れてほしい」としている。
おわら風の盆は、300年以上前に始まったとされ、二百十日の風封じと五穀豊穣(ほうじょう)を願う行事。毎年9月1~3日に富山市八尾町中心部で、11町の担い手が唄と踊り、演奏を繰り広げる。
コンクールは、本場の伝統と技術を守り、広めていくことなどを目的に、県民謡越中八尾おわら保存会が毎年開催し、69回目。保存会メンバーが伴奏し、出場者は節回しや声量などが審査される。
来年70回の節目を迎えるのを記念し、秀位の特典として「おわら風の盆」で歌ってもらうことを企画。希望者には来年、歌い手として11町のどこかの町に参加してもらう。
今回は、秀位と優位受賞者の副賞として、それぞれが当日歌った歌詞を、遊書家の大蔵(だいぞう)さんがしたためた額作品がプレゼントされるほか、参加賞ではオリジナル手拭いが贈られる。同保存会は「おわらを愛する多くの人に集まってもらいたい」としている。
コンクールは参加、入場共に無料。事前申し込みに加え、当日午前9時から30分間参加の申し込みを受け付ける。開演は同10時。北日本新聞社共催。問い合わせは越中八尾観光協会、電話076(454)5138。