一足早くおわらの情緒が楽しめる「おわら風の盆前夜祭」が20日夜、富山市八尾町中心部で始まった。伝統を受け継ぐ11町が、30日まで日替わりで演じる。初日は下新町が唄や踊り、演奏を披露し、大勢の観光客を魅了した。
下新町の通りでは、浴衣や法被を着た男女の踊り手と地方(じかた)衆が列をつくり、午後8時から町流しが始まった。三味線や胡弓(こきゅう)が奏でる哀調を帯びた音色と味わい深い唄に合わせ、踊り手が優美な所作を見せた。
前夜祭は、9月1~3日の「おわら風の盆」の混雑を緩和しようと、おわら風の盆行事運営委員会(福島順二会長)が毎年行っている。