第69回おわらのど自慢コンクールが28日、富山市八尾町上新町の越中八尾観光会館で行われ、最高位の秀位1席に中村栄一さん(68)=金沢市戸室新保、秀位2席に滝口梨沙さん(31)=富山市北代=が選ばれた。受賞特典として、2人はことしか来年の「おわら風の盆」に町の歌い手として参加できる。県民謡越中八尾おわら保存会(福島順二会長)主催、北日本新聞社共催。
コンクールは本場の伝統と技術を守り、広めていくことなどを目的に毎年開催。今回新たに、秀位受賞者に風の盆に参加できる特典を設けたことなどから昨年より18人多い52人が出場した。越中八尾おわら保存会演技指導部の伴奏でそれぞれ情感豊かに歌い、9人が決勝に進出。審査の結果、秀位に2人、優位に5人が決まった。
中村さんは約30年前から毎年のように出場。昨年は風邪のため出場できず、2年ぶりのステージで7回目となる秀位1席に輝いた。「この時期になると歌いたくて血が騒ぐほど、おわらは大好き」と喜んだ。滝口さんは昨年優位3席を受賞し、今回は風の盆で歌う特典を狙って出場した。「本当にうれしい。風情のある町で歌うのが楽しみ」と話した。
◇優位▽1席=義永安子(高岡市)▽2席=義永愛美(高岡市)▽3席=山口明子(富山市)▽4席=盛崎暁美(高岡市)▽5席=小川祐生恵(南砺市)