宿で提供する郷土料理を試作しながら考えた研修会=7日、佐渡市両津夷

宿で提供する郷土料理を試作しながら考えた研修会=7日、佐渡市両津夷

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冬の佐渡観光PR郷土料理提供 旅館関係者ら研修会

新潟日報(2016年9月9日)

 夏に比べて観光客が減る冬の佐渡を料理で盛り上げようと、島内の旅館やホテルの調理担当者らを集めた研修会が7日、佐渡市両津夷のあいぽーと佐渡で開かれた。佐渡の郷土料理をまとめたレシピ本「さどごはん」からメニューを選んで試作。「さどごはん」のレシピを宿泊施設の食事で提供するのは初めてで、参加者は「佐渡の味を楽しんでもらいたい」と意気込んでいる。

 観光協会によると、観光客から地元ならではの家庭料理を食べたいといった声が多く、郷土料理を冬の観光PRに生かそうと協会が主催。8月末から9月半ばまで全4回開き、これまで大根のふりかけや茶がゆなどを学んできた。参加した宿泊施設では今冬、取り上げた料理から1品以上を宿ごとに選び、夕食や朝食で提供する計画だ。

 7日は、ホテル関係者ら5人が参加。「さどごはん」の製作に関わった両津地区の健康推進員らの手ほどきで、佐渡沖で取れたブリを使う料理を2品作った。ブリの切り身を、すりおろしたショウガとあえてご飯に乗せ、ほうじ茶をかけた「ぶり茶漬け」では、「お茶は食べる直前にご飯にかけないと味が落ちる」などと試行錯誤。「ぶり大根」では、煮加減や手順を確かめながら調理を進めた。

 ホテル「吾妻」の若おかみ、深見聖子さん(53)は「佐渡は広く、各地域に郷土料理があるので、宿の食事に取り入れていきたい。特にぶり茶漬けは喜ばれると思う」と話した。健康推進員の野口美智栄さん(68)は「佐渡を訪れる人に一つでも郷土料理を味わってもらいたい」と期待を込めた。

 次回、最終日の14日は、あらめ煮やすけと汁などを作る予定だ。

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