さまざまな種類の麺を味わってもらう「とやま麺フェスタ2016」が1日、富山市のグランドプラザで開かれた。県麺類飲食業生活衛生同業組合(高倉進理事長)がホタルイカや白エビを使って開発した「富山湾スパイス」をPRし、来場者はそばやうどん、ラーメンに掛けて味わった。
県麺類飲食業生活衛生同業組合が、県産の食材を生かした商品づくりを通じて加盟店の活性化を図ろうと、昨年春から開発。生臭さと魚介の風味のバランスを考えながら、試食会を開いて改良を重ねてきた。
富山湾スパイスは「ほたるいか旨唐辛子」「白えび七味胡(こ)椒(しょう)」の2種類。ホタルイカや白エビ、コンブ、エゴマなどをベースに、「ほたるいか旨唐辛子」は県産の唐辛子や黒ゴマ、「白えび七味胡椒」は黒こしょうやガーリックパウダーを加えた。
イベントは同組合が麺類を楽しんでもらおうと毎年、開き、メンバー20人が日頃の感謝の思いを込めて腕を振るったほか、そばの手打ち体験教室を開いた。訪れた親子連れらはスパイスを手に取って珍しそうに眺めたり、麺類に掛けて風味を味わったりした。
スパイスは今後、県内の加盟120店で売り出す。山口一弘副理事長は「エゴマの香りで生臭さをうまく調和できた。新しい富山の味として、麺類と一緒においしく味わってほしい」と話している。