ライトアップされた富岩運河沿いの桜並木。一帯にさらにサクラを植え、新たな名所として整備する

ライトアップされた富岩運河沿いの桜並木。一帯にさらにサクラを植え、新たな名所として整備する

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富岩運河に千本桜を 新名所目指し植樹へ

北日本新聞(2017年4月28日)

 富山にサクラの新名所が誕生することになった。県は、富岩運河環水公園から岩瀬カナル会館まで運河沿いの約7キロを「千年の桜並木が連なる運河」と名付け、本年度から景観整備に着手する。新たに植樹する370本を含め、計千本のサクラが続く全国有数のスポットとしてアピールする。石井隆一知事が27日の定例記者会見で発表した。

 木の寿命が千年を超えるとされるエドヒガンを中心に、コシノヒガンやオオシマザクラを順次植えていく。護岸の一部には国の補助金を活用して、遊歩道も整備する。国指定重要文化財「中島閘門(こうもん)」周辺の桜並木をライトアップする装置も取り付ける。全体の工事が完了するまで、5年ほどかかる見通し。

 600本余りのサクラが並ぶ富岩運河は既に県内有数の人気スポットとなっており、県と市が共同運航する遊覧船「富岩水上ライン」の昨年の乗客数は5万人(うち県外客約3万7千人)を突破した。今回の景観整備によって一帯の魅力をさらに高め、国内外からの誘客増につなげたい考えだ。

 石井知事は「世界に冠たる桜並木になる。千年後の県民にも楽しんでもらえると思えば、ロマンがあっていい」と語った。

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