胎内市美術館にお目見えしたカブトムシと遊ぶ子どもたち=胎内市下赤谷

胎内市美術館にお目見えしたカブトムシと遊ぶ子どもたち=胎内市下赤谷

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カブトムシ待ってるよ 胎内市美術館 昆虫コーナーを開設

新潟日報(2017年5月16日)

 胎内市美術館(同市下赤谷)に、子どもたちが昆虫と遊べるコーナーができた。飼育用の容器に入れられたカブトムシ3匹、ニジイロクワガタ2匹を手にとって感触を確かめることもできる。子どもたちには敷居の高い美術館を身近に感じてもらうことが目的。美術館は「気軽に来ていただきたい」と家族連れでの来館を呼び掛けている。

 美術館は市が整備し、昨年4月にオープン。昨年度の来館者数は、目標としていた4600人を超える約5900人だった。普段は絵画や造形品などが展示されている。

 ただ、一般入館者は年配者が多く、同館美術コーディネーターの今井貴代さん(36)は「近寄りづらい雰囲気があるのか、地元の人も子連れで来ることが少ない」と語る。

 子どもたちが訪れるきっかけをつくろうと、昆虫に目を付けた。同市夏井の「胎内昆虫の家」が、幼虫を冬から暖かい環境で飼育し、この時期にふ化させた昆虫を借りた。

 昆虫は2日から入り口ホールにお目見えした。ゴールデンウイークに両親と訪れた同市の乙小学校2年男児(7)は「ニジイロクワガタがきれいだった」と笑顔。弟(5)も「虫が好き。触ることもできたし、どっちも格好良かった」と声を弾ませた。

 同館では木材や革を使ったワークショップなどの取り組みも行っている。今井さんは「美術館を気軽に立ち寄れる雰囲気にしていきたい」と抱負を語る。問い合わせは美術館、0254(47)2288。

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