見頃を迎えているツワブキ=18日、長岡市寺泊大町

見頃を迎えているツワブキ=18日、長岡市寺泊大町

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ツワブキ満開 茶会や撮影会開催 11月19日まで 寺泊

新潟日報(2017年10月20日)

 長岡市寺泊大町周辺で、住民らが地域の宝として保護するツワブキが見頃を迎えている。「つわぶき坂」と呼ばれる斜面や寺の境内など、あちこちに黄色い花が顔を出し、訪れる人を楽しませている。11月19日まで「つわぶき祭」が開かれており、期間中は週末を中心に、茶会や撮影会などイベントがめじろ押しだ。

 ツワブキは晩秋から初冬に咲くキク科の多年草。主に温暖な地方の海岸近くに見られ、直径約5センチの花が房のように咲く。

 保護に取り組んできたのは、住民有志「あかね通りの会」(三上徹人代表)と「つわぶき坂を育てる会」(宮川精治会長)。2004年から活動を開始。自生していた道路脇の斜面で、雑木の伐採や草取りなどを年に5、6回行ってきた。

 両会の長年の取り組みで年々ツワブキは数を増やし、斜面一面を黄色い花で埋め尽くすようになった。地元住民にも庭の草取りの際、ツワブキを残すよう呼び掛けた。地域ぐるみで大事にするようになった。

 さらに16年からは、ツワブキを見ながら、地元の史跡や寺を巡ってもらおうと、「つわぶき祭」を開催。寺の協力を得て、庭園や客殿を開放。茶会やスケッチ会なども行ってきた。年々来場者は増え、地域活性化につながっている。

 三上代表は「寺泊は海というイメージが定着しているが、ツワブキをきっかけに史跡や寺院にも注目してほしい。地域の宝として守り続け、地元の誇りにしていきたい」と語った。

 祭り期間中の土日には、ツワブキの撮影会や茶会、神社仏閣巡りなどが開かれる。問い合わせは住吉屋、0258(75)3228。

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