長岡市三島地域でみそ、漬物を製造販売する「柳醸造」は、地元産や市内でとれた野菜などを使ったピクルスを商品化した。同社の近所の農家が育てた「赤大根」や中之島産の「大口レンコン」などを、三島にある酒蔵の日本酒などを使ったピクルス液で漬け込み、見た目も華やかに仕上げた。関係者は「地元産にこだわった野菜のピクルスをぜひ食べてほしい」としている。
良質な湧き水に恵まれた三島地域では、古くから酒やみそ、製麺といった水を生かした産業が盛んだ。1957年創業の柳醸造も、長年みそや漬物などの販売を行ってきた。
近年は食の欧米化などで、若い世代の漬物離れが進んでいることから、若い人にもおいしく食べてもらえる製品を作ろうと地元産野菜を使ったピクルスを企画。昨年から試作を重ね、ことしに入って完成した。
ピクルスに使う野菜は三島産の「赤大根」や中之島産の「大口レンコン」のほか、長岡野菜の「かぐらなんばん」をはじめ、「雪下人参(ゆきしたにんじん)」やマイタケ、シメジなど県産野菜が中心。地酒に、ワインビネガー、白ワイン、スパイスなどをブレンドしたオリジナルのピクルス液に2、3日、漬け込んだ。
見た目にもこだわり、スライスしたオレンジと雪下人参などが入ったピクルス「長岡花火」は、オレンジを花火に見立て、カクテルのような華やかな色彩となった。
JR長岡駅の駅ビル「CoCoLo長岡」で2月15日に開かれた試食会では、同社の柳和子社長(64)が「ピクルスは塩分を気にしている人には特におすすめ。洋食と和食どちらにも合うので、ぜひ味わってほしい」とPRした。
ピクルスは全5種類で、税込み648円。季節によって野菜が変わることもある。問い合わせは柳醸造、0120(118)128。