南魚沼産コシヒカリをPRしようと飲食店が大盛り丼の特別メニューを提供するキャンペーン「本気(まじ)丼」がスタートした。4年目を迎えた人気イベントは、県外からも評判を聞きつけた多くの客が来ることが期待される。
4年目となった「本気丼」は7月28日から始まり、11月末まで行われる。これまで参加は南魚沼市の飲食店のみだったが、今年からは湯沢町の店も加わった。新規参加11店を含む60店が南魚沼産コシに、それぞれのアイデアを生かし、魚介や肉、郷土料理の「きりざい」などの具材をのせた66種類の"丼"を提供している。本気丼は南魚沼産コシを使い、大盛りであればあとは自由だ。価格は600円から3千円(税別)。
市商工観光課は「湯沢が加わり広域的になった魚沼の味を楽しんでほしい。大地の芸術祭に行く際も立ち寄ってほしい」と話す。
参加全店舗のメニュー解説や写真、地図を載せた公式ホームページのアドレスは、https://majidon.jp/
問い合わせは南魚沼市商工観光課、025(773)6665。
<新店・新メニュー紹介>
今回から新規参加した店や新たなメニューを考案した3店を紹介する。
◎洋風親子丼 あか松(南魚沼)
食堂「あか松」=南魚沼市六日町=は今年、本気丼のために洋風親子丼を考案した。炊きたてご飯に半熟卵と、店の定番たれカツ丼用のたれに絡めたチキンカツをのせ、特製ソースをかけた。こってりめのタルタルソースと、さっぱりしたトマトソースの2種類を用意。「飽きさせないような工夫をした。二つの味を同時に楽しんでほしい」と店の若旦那赤松雄太さん(31)は自慢する。親子丼は834円(税別)。025(772)7560。
◎魚介リゾット レストラン イ・ヒロッシェ(南魚沼)
イタリアンの「レストラン イ・ヒロッシェ」=南魚沼市小栗山=は初参加。丼ものではなく、魚介リゾットで挑戦する。テナガエビ、アサリ、ムール貝などを使い、魚介のだしが効いたシンプルな味。エビの殻を使ったアメリケーヌソースやレモン汁を垂らせば味の変化も楽しめる。オーナーシェフの佐藤洋さん(39)「一風変わった本気丼を召し上がってほしい」と話す。魚介リゾットは1690円(税別)。025(773)5674。
◎海鮮丼 一二三(湯沢)
かっぽう「一二三(ひふみ)」=湯沢町湯沢=は鮮魚店が発祥だけあって、海鮮丼の「一二三丼」で初めて参加した。コメは地元の湯沢産にこだわる。そこに女将の山田弘子さん(48)の出身地、青森県八戸市直送のイクラと、佐渡産の甘エビを基本に、仕入れ状況に合わせた魚介を盛り付ける。主人で夫の清一さん(50)は「新鮮な魚介をぜひ味わって」と話す。店名に合わせて1230円(税込み)。025(784)2039。