保存会のメンバーが息の合った動きを見せた「東山五人杵搗き餅」=25日、小千谷市南荷頃

保存会のメンバーが息の合った動きを見せた「東山五人杵搗き餅」=25日、小千谷市南荷頃

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五人杵搗き餅 日曜に見学会12月16日まで 小千谷

新潟日報(2018年11月27日)

 5、6人が息を合わせて餅をつく小千谷市東山地区の風習を再現した「東山五人杵搗(きねつ)き餅」の見学会が25日、同市南荷頃の東山住民センターで開かれた。市民らの目の前で迫力のある餅つきが披露された。見学会は12月半ばまで毎週日曜日に開かれる。

 「五人杵搗き餅」は、正月や子の誕生など晴れの場で振る舞われてきた伝統行事。昭和40年代に一時すたれた。中越地震で被災後、復興への取り組みとして、地元有志による保存会が復活させた。毎年、地域活性化のため見学会を開催している。

 もち米には地元の棚田で育ったコガネモチを使用。保存会のメンバーが6人1組となり臼を囲み、時計回りでリズム良く杵(きね)を振り下ろした。ある程度つくと、全員が一斉に杵を上げて伸ばす「餅を咲かせる」と呼ばれる動きをした。出来具合を確かめるのと同時に、餅に粘りと腰を与えた。

 見学した市民らには、つきたての餅が食べ放題で振る舞われた。きなこやあんこを付けたり、地元の食材を使った雑煮に入れたりして楽しんだ。

 保存会の坂詰義守会長(45)は「水をほとんど使っていないので、腰が強く、味が濃い。つきたてをぜひ食べてほしい」と話した。

 見学会は12月16日までの毎週日曜午前11時から。のし餅の土産も付く。2千円。事前に申し込む。各回定員30人。問い合わせは東山住民センター、0258(59)2003(平日だけ)。

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