ネットと金網越しに観覧しているトキみ~て=長岡市寺泊夏戸

ネットと金網越しに観覧しているトキみ~て=長岡市寺泊夏戸

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観察・撮影スムーズに 長岡・トキみ~て4月金網撤去

新潟日報(2019年3月29日)

 新潟県長岡市は、寺泊夏戸のトキ観覧施設「トキみ~て」で、公開用ケージを囲う金網を4月に撤去することを決めた。現在はトキの衝突防止ネットの外側に、さらに天敵の侵入を防ぐ金網があり、網目が二重になっている。金網をなくすことで、トキの観察や写真撮影がやりやすくなる。

 同施設では1羽がけがをしたため、4羽を公開中。ケージは樹脂製のネットで3区画に仕切られ、うち2区画に3羽、1羽と分かれて入っている。その外側に金網を張り、ガラスを隔てて観覧場所を設けている。

 来館者はガラスと二重の網目を挟んで最短2メートルの近さでトキを観察できるものの、「網が重なり、写真を撮りづらい」といった声が上がっていた。

 市が環境省に改善を相談し、同省が2月に現場を視察。金網がなくても害獣が侵入する経路はなく、施設周囲に電気柵を設置するなど対策は十分だと判断した。市環境政策課は「多くの来館者を見込む4月末からの10連休までに、撤去を完了したい」としている。

 トキみ~ての来館者数は昨年8月のオープンから今月27日までに3万8197人。年間目標1万人を2万人に上方修正し、それも大幅に上回った。ただ、施設の場所が分かりにくいという声もあることから、市は案内看板を新たに3カ所設置するなどして誘客に力を入れる。

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