クタベや天狗の伝説などを資料で紹介する企画展

クタベや天狗の伝説などを資料で紹介する企画展

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霊獣クタベの伝説紹介 立山博物館特別企画展

北日本新聞(2019年7月15日)

 立山に出現し、疫病の流行を予言したと伝わる霊獣「クタベ」にまつわる伝説が、立山町芦峅寺の立山博物館で開催中の特別企画展「立山ふしぎ大発見!?」で紹介されている。伝説は江戸期に広がったとされるが、地元の立山町ではほとんど知られていない。立山地獄や天狗(てんぐ)伝説など「立山の不思議な世界」を初公開の資料を交えて伝えている。9月1日まで。 

 クタベは、顔は人で体が獣の姿をした霊獣。立山で薬種を採取した人の前に現れ、疫病の流行を予言するとされた。

 その姿を見れば病の難を逃がれるため、疫病よけとして描かれた刷り物が県外で見つかっている。

 展示では、クタベを描いた肉筆画を初公開。文政10(1827)年の年号が入り、京都の個人が大阪の古書市で購入した。クタベ伝説を記す江戸期の随筆「虚実無尽蔵」など多数の資料を並べる。

 初日の13日は細木ひとみ学芸員による解説会があった。「天狗の骨」として立山町岩峅寺で保管されていた資料も並び、訪れた人が興味深そうに見入っていた。解説会は8月11、24日の午後2時からもある。北日本新聞社共催。

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