観光客に新潟県長岡市山古志地域をきめ細かく回ってもらおうと、やまこし復興交流館おらたる(山古志竹沢)で、スポーツタイプの電動アシスト付き自転車を無料で貸し出している。関係者は「車では素通りしてしまうスポットや、住民との会話を楽しんでほしい」としている。
地域住民らでつくる「山古志住民会議」が9月下旬、サドル位置の異なる男性用と女性用を2台ずつと、ヘルメットの貸し出しを始めた。電動アシストで約50キロを走行できる。
山古志地域には棚田や棚池を見下ろす薬師の陵(おか)やアルパカ牧場、農産物の直売所などが点在している。駐車場がなく、ゆっくり見られないスポットにも立ち寄ってもらおうと、山がちの地形でも楽にこげる電動アシスト付きの自転車を導入した。
試乗した山古志住民会議の井上洋さん(41)は「上り下りが多いため電動アシストがあるのと、ないのでは大違い。今まで見落としていた景色を眺め、秋の山古志を感じてほしい」と呼び掛けている。
貸し出しは11月末までの予定。