酒造会社の吉乃川(新潟県長岡市摂田屋4)の敷地内にある国登録有形文化財の倉庫を改装した観光施設「醸蔵(じょうぐら)」が5日、オープンした。施設でしか飲めない日本酒の提供や、酒造り道具の展示、製造工程を学ぶゲームを通じ、日本酒の魅力を発信する。
大正時代に建てられた倉庫「常倉(じょうぐら)」を改装した。鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積750平方メートル。展示のほか、立ち飲みができる日本酒バー、売店、ゲームコーナー、利き酒設備のあるセミナールームを設けた。
バーはおかわり自由で8銘柄千円。隣接する酒蔵から運ばれる、鮮度が高く熱殺菌をしていない日本酒も飲むことがきる。
ゲームコーナーでは、大型モニターに映った製造作業のアニメーションに合わせてタブレット端末を上下や左右に振り、酒造りを疑似体験できる。
初日は日本酒の振る舞いがあった。夫と飲み比べを楽しんでいた長岡市南町3のパート従業員の女性(33)は「飲むだけでなく、歴史や造り方を知ってから飲むと、ありがたみが増しますね」と笑顔だった。
入館無料。火曜休館。