ニットで再現した1964年東京五輪のポスター=長岡市の県立近代美術館

ニットで再現した1964年東京五輪のポスター=長岡市の県立近代美術館

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64年の五輪ポスター 五泉ニットが再現 長岡・近代美術館

新潟日報(2020年2月25日)

 1964年東京五輪の公式ポスターを五泉市のニットで再現した作品が、新潟県長岡市千秋3の県立近代美術館で展示されている。離れて眺めるとポスターそのものに見え、産地の高い技術をうかがうことができる。

 64年東京五輪のポスターは、燕市出身のグラフィックデザイナー故亀倉雄策氏が手掛けた。ニットの作品は、五泉ニット工業協同組合が2018年に制作。近代美術館が開催中の企画展「1964年東京-新潟」の関連企画として、組合から借りて展示した。

 日の丸の下に五つの輪を置いた第1号ポスター、陸上のスタート写真を使った第2号、競泳の写真の第3号を再現した3作品を並べた。近づいて見ると、日の丸や輪は繊維に合わせてギザギザになっているなど、ニット製であることが分かる。

 企画展では実物のポスターが展示され、見比べることができる。亀倉氏は1972年札幌冬季五輪のポスターもデザインしており、関連企画では同様にニットで再現した作品なども並べている。

 濱田真由美主任学芸員は「本県出身の世界的なデザイナーである亀倉さんと五泉のニット技術を知る良い機会」としている。

 企画展は3月22日までだが、展示は同1日まで。2月25日と3月の月曜休館。企画展の入館料(一般700円、大学・高校生500円)が必要。

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