エントランスに飾られている光り物のパネル=県立歴史博物館

エントランスに飾られている光り物のパネル=県立歴史博物館

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あやかりたい 疫病払う妖力 長岡・県立歴史博物館

新潟日報(2020年4月7日)

 新型コロナウイルス感染症が拡大する中、疫病を払う力がある妖怪「アマビエ」が、会員制交流サイト(SNS)を中心に注目を集めている。新潟県内にもアマビエに似た力を持つ妖怪「光り物」の伝説がある。長岡市関原町1の県立歴史博物館は早期終息を願い、エントランスホールに光り物のパネルを展示している。

 アマビエは江戸時代後期の瓦版に登場し、くちばしがはえた半人半魚の妖怪。熊本県で疫病を予言し、「自分の絵を人々に見せよ」と言い残したと伝わる。漫画家の故水木しげるさんの描いたアマビエの絵がツイッターで19万6千件の「いいね」を集めるほか、SNS上では検索の目印となるハッシュタグを付け「#アマビエ」として、オリジナルのイラストを紹介する動きも広がっている。

 一方、光り物は女性の姿で胸元にうろこのようなものがついた妖怪だ。夜になると新潟市北区の福島潟に光り物が出て、「今年から5年間は豊作だが、悪風のため多くの人が死ぬ」と予言。「難を逃れるには自分の姿を朝夕見るべし」という内容の説明文が書かれている。

 光り物の木版画は江戸時代後期の作品とみられる。県立歴史博物館は「アマビエも江戸時代後期の作品。外国船が寄港し、飢饉(ききん)が発生するなど不安定な時代を背景に、似たような物語が生まれたのではないか」と分析する。

 新型ウイルスの感染拡大防止のための休館を経て、再開した1日に展示を始めた。「館内では感染症の予防対策を進めている。光り物を見に来てほしい」としている。

 展示は6月7日まで。

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