「アマビエ」をモチーフにしたラベルやシールが貼られた日本酒

「アマビエ」をモチーフにしたラベルやシールが貼られた日本酒

富山県 富山・八尾

疫病退散 妖怪アマビエに願い託し 八尾・玉旭酒造が商品にラベル

北日本新聞(2020年4月21日)

 富山市八尾町東町の「玉旭酒造」は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、疫病退散に御利益があるとされる妖怪「アマビエ」をモチーフにしたラベルやシールを商品に貼り、終息を願っている。同社の人気銘柄「おわら娘」には、女性をアマビエに"変身"させた限定ラベルを使用。「家飲み」の推進が目的で、玉生(たもう)貴嗣社長(45)は「日本酒を通し少しでも明るい気持ちになってくれればうれしい」と話す。

 アマビエは江戸時代に肥後国(現在の熊本県)に現れたとされる半人半魚の妖怪で、「病がはやったら私の写し絵を人々に見せよ」と告げたとの言い伝えがある。新型コロナの感染拡大により、会員制交流サイト(SNS)などで注目が高まっている。

 玉旭酒造は「おわら娘」のラベルに描かれているおわらを踊る女性が、アマビエになって世に現れたというイメージで、デザインを作成。新型コロナの早期終息や外出自粛の広がりを願い、「疫病たいさん」「すていほーむ」といったメッセージも添えた。

 アマビエの新しいラベルは300ミリリットルの大吟醸「おわら娘」に付け、値段は従来と同じ520円(税別)。その他のサイズの主力商品には、アマビエのシールを貼って販売する。

 21日から玉旭酒造のほか、県内の酒販店で取り扱いを始める。問い合わせは同酒造、電話076(455)1331。

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