新潟県長岡市の国営越後丘陵公園で、初夏の園内を彩るバラが見頃を迎えている。広い敷地に多彩な品種の約２４００株が咲き誇る。７日は朝早くから家族連れらが続々と集まり、華やかな香りを楽しんだり、色とりどりの花をじっくりめでたりしていた。

　公園内の「香りのばら園」には約２ヘクタールに約８００品種が植栽されており、香りや色彩、日本の自生種といった特徴ごとにエリア分けされている。

　バラの香りは開花したてが最も強いとされ、新型コロナウイルス対策で混雑を緩和する狙いもあり、同公園は期間限定で早朝開園を実施した。その最終日となった７日は、訪れた多くの人が花に顔を近づけるとマスクをずらし、香りを吸い込むなど五感で満喫していた。

　加茂市の小学３年で、８歳の双子の姉妹は、気に入った品種をメモしながら園内を散策した。「きれいでいい香りがするバラがたくさん見られて、うれしい」と声をそろえていた。