十二大明神の石川雲蝶作品「源頼光の鬼退治」(上)と「鵺退治」(下)=南魚沼市穴地

十二大明神の石川雲蝶作品「源頼光の鬼退治」(上)と「鵺退治」(下)=南魚沼市穴地

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彫刻師・石川雲蝶ツアー 19日再開 南魚沼・十二大明神

新潟日報(2020年7月15日)

 幕末から明治にかけて活躍した彫刻師、石川雲蝶が新潟県の魚沼地域に残した作品を、中島すい子・南魚沼雲蝶会会長のガイドで巡るバスツアーが19日から始まる。新型コロナウイルスの影響で予定より3カ月遅れたが、未完成ともいわれる隠れた名品も鑑賞する。

 中島さんのツアーは2013年に始まり8年目。毎年、日帰りで3、4作品を鑑賞してきた。今年は4月に始める予定だったが、新型ウイルスの感染防止のため6月まで中止した。

 今年のツアーの目玉は、1864年に完成した南魚沼市穴地の「穴地十二大明神」の2枚の欄間だ。向かって右側は源頼光の鬼(酒呑童子(しゅてんどうじ))退治、左側は鵺(ぬえ)退治の場面。人物に躍動感があり、奥行きも感じられる作品となっている。

 ところが、他の雲蝶作品に比べて彫り方が粗く、下書きとみられる墨の線が残され、「未完成作品ではないか」との意見もある。

 中島さんは「雲蝶は納得がいくまで作品を手直しする職人かたぎだった。作品を途中で投げ出すことはないのではないか」と疑問を投げ掛ける。一方で「もし未完成だとしたら、なぜ完成させられなかったのか。一緒に作品を見て、考えてほしい」と話している。

 ツアーでは他に龍谷寺(南魚沼市)にある木目を生かした欄間、永林寺(魚沼市)の天女が彫られた欄間、西福寺(同市)の色鮮やかな天上彫刻を巡る。

 ツアーはJR六日町駅と浦佐駅発着。19日以降は8月16日と9月20日のほか、10月4日~12月6日の毎週日曜に実施する。昼食付きの料金は中学生以上8千円、小学生以下5千円。定員は20人。申し込み、問い合わせは六日町観光協会、025(770)1173。

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