開館20年を迎える県立歴史博物館の常設展=長岡市関原町1

開館20年を迎える県立歴史博物館の常設展=長岡市関原町1

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縄文の息吹感じて 長岡・県立歴史博物館 開館20周年

新潟日報(2020年7月30日)

 新潟県長岡市関原町1の県立歴史博物館が8月1日、開館20周年を迎える。常設展では縄文人の暮らしや文化に重点を置き、豪雪地の生活など4本柱で本県の歴史、民俗を紹介。開催中の戦後75年の展示をはじめ、趣向を凝らした企画展を通じ、県民の学びや文化の発展を支えてきた。

 歴史博物館は、縄文時代の火焰土器が出土した馬高遺跡の近くに2000年に開館した。本県の特色である縄文文化の研究・発信拠点機能を持ち、県内の歴史、民俗を総合的に紹介する役割を担う。収蔵品は5万点以上。

 常設展は「縄文人の世界・縄文文化を探る」「雪とくらし」「米づくり」「県のあゆみ」の4テーマで構成する。縄文人の四季折々の生活などを、実物資料も使って再現した展示が特徴だ。

 初代館長を務めた国学院大名誉教授の小林達雄・名誉館長(82)は「縄文に特化し、その魅力を国内外に発信する全国初の博物館を目指して出発した」と振り返る。

 企画展は年4回程度、開く。県民が地域の菓子を調査した「お菓子と新潟展」(16年度)や、絢爛(けんらん)豪華な「徳川美術館展」(05年度)などテーマは幅広い。来館者数は開館当初は年間10万人を超えたが、近年は5、6万人程度で推移する。

 博物館を支える「友の会」は現在、個人300人以上、約30の団体が加入する。年1回の展覧会のほか、04年の中越地震後には全村避難を余儀なくされた山古志地域を応援する展覧会を企画した。会長の鈴木重壱さん(69)は「次代を担う子どもにとって、県内の歴史を学べる博物館の役割は大きい。大切にしていきたい」と語る。

 歴史博物館は12月、20周年を記念し、研究員の一押しの収蔵品を紹介する。斎藤良人館長(67)は「研究、収集、保存という博物館の基本を大切にしながら、良質な展示や講座を続け、より多くの人に歴史博物館を知ってもらいたい」と話している。

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