コイ料理を試食する旅行業者=長岡市山古志種苧原のあまやち会館

コイ料理を試食する旅行業者=長岡市山古志種苧原のあまやち会館

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コイ料理16年ぶり復活 山古志「あまやち会館」

新潟日報(2020年11月18日)

 新潟県長岡市山古志種苧原の宿泊施設「あまやち会館」は今月、地域で古くから食されていたコイ料理の提供を16年ぶりに復活させた。2004年の中越地震後、コイを調理できる料理人がいなくなり休止していたが、現在の担当者が調理方法を習得し、準備が整った。寒くなるこれからの季節が旬とあって、会館では甘露煮やあらいなど郷土の食文化を広く伝えようと意気込んでいる。

 山古志地域では、コイは主に冬場のタンパク源として食されてきた。各家庭では現在も、池で育てたコイを料理する習慣が残っている。

 会館は中越地震で建物が傾き、内部に段差や亀裂も生じる被害が出て営業できない状態になった。07年に建物は復旧したものの、コイ料理の提供は中断したままだった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で来館者が遠のく中、独自性を打ち出して新しい客層を獲得しようと、料理人が山古志の別の飲食店から指導を受け、再開にこぎ着けた。

 県内外の旅行業者らを招いて7日に試食会を開いた。皮の周りに脂がたっぷり乗った甘露煮や、新鮮で身の締まったあらい、濃厚な味わいのこいこくをはじめ、山古志の棚田で採れたコシヒカリや小鉢など計7品を振る舞った。

 東京の大手業者は「初めて食べたが、全く臭みがなくてイメージが変わった。味付けもしっかりしていておいしい」と評価した。

 今冬は来年3月ごろまで提供する予定。メニューには、尾の南蛮漬けやうろこの揚げせんべい、かば焼きなどを新たに加えようと考えている。会館支配人の藤井真寿美さん(58)は「地元のきれいな水で育てているので臭みがない。おいしさを知ってもらい、地域の食文化を受け継いでいきたい」と話している。

 コイ料理のコースは全7品で税込み3千円。事前予約が必要。問い合わせは会館、0258(59)3620。

詳細情報

リンク
「山古志の宿 あまやちの湯」HP http://amayachi.com/

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