長岡市中之島支所近くに飾られた伝統の六角凧=24日、長岡市中之島

長岡市中之島支所近くに飾られた伝統の六角凧=24日、長岡市中之島

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大凧 天に舞う日を願って 見附、長岡で路上展示

新潟日報(2021年5月27日)

 新潟県の見附市今町と長岡市中之島の両地区で、毎年6月上旬に開催されている大凧合戦に使う凧が商店街や道路脇に飾られ、通行人らの目を引いている。凧合戦は新型コロナウイルスの影響で昨年に続き今年も中止となったが、見附今町・長岡中之島大凧合戦協会は「街のシンボルともいえる凧を見て元気を出してほしい」と話している。

 大凧合戦は1783(天明3)年には開催されていたとの記録が残り、少なくとも240年近くの歴史があり、県の無形民俗文化財に指定されている。刈谷田川を挟み、今町地区と中之島地区に分かれ、縦4・3メートル、横3・3メートルの六角凧を揚げ、空中で糸を絡めた後、引き合いをして勝敗を付ける。

 ことし3月に合戦中止が決まった後、街の伝統を守りたいと考えた大凧協会が各町内に呼び掛け、交差点などでの展示を決めた。

 上杉謙信や花魁(おいらん)といった代表的なものからトラなどの勇ましい動物など約50枚を約10カ所に展示している。5年前までは和紙を100枚貼り合わせて作っていたことから地元では「百枚張り」とも呼ばれ、親しまれている。

 大凧協会の高山俊彦副会長(61)は「凧は街の暮らしと切っても切れない大切なもの。ウイルス収束後に大空を舞う姿を想像してもらい市民に元気になってほしい」と話した。

 展示は6月6日まで。

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