新潟県の魚沼市観光協会は、湯之谷地域の枝折峠に現れる雲海で、雲が尾根から流れ落ち「滝雲」と呼ばれる自然現象の発生予想を始めた。同協会の公式インスタグラムに、週末を中心に随時掲載。自然相手で外れることもあるため「ゆる~く予想」としつつ、来訪者の目安にしてもらう狙いだ。
枝折峠は国道352号の銀山平・尾瀬に向かう途中にある険しい峠道。滝雲や雲海は標高1千メートル付近に発生する。道路から徒歩数分の近さに複数の観賞ポイントがあり、人気が高まっている。
協会によると、滝雲が発生するのは晴れた早朝で、前日との寒暖差や湿度、風の強さが影響するという。山の天候は変わりやすいため、観賞には運も必要となる。
予想を担当するのは年間50回ほど枝折峠を訪れる観光協会の山田智之次長(40)。週末や発生が見込まれる日の前日午後5時ごろに判断し、インスタ上でかわいらしい雲のキャラクターが「滝雲が出るかも!」と伝える。
「これまで個人的には8割は当たっている」という山田次長は、「インスタでは6割くらい当てたい」とやや弱気。それでも「初めて見に行って出なかったときの絶望感は大きい。雄大な自然の景色を見て良かったと思ってもらえるよう、頑張って予想したい」と話した。
協会は観賞ポイントなども案内している。問い合わせは025(792)7300。