初お披露目された新しい浴衣(左)と法被=越中八尾観光会館

初お披露目された新しい浴衣(左)と法被=越中八尾観光会館

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踊り手の衣装を新調 八尾の福島おわら保存会

北日本新聞(2021年12月20日)

 富山市八尾地域の福島おわら保存会(島林洋三会長)は19日、越中八尾観光会館で演技発表会を開いた。約15年ぶりに新調した男女の踊り手の衣装も初披露。来年の「おわら風の盆」の前夜祭から着用する予定で、住民たちが芸を磨き続ける思いを新たにした。 (野村達也)

 福島は、越中おわら節を受け継ぐ八尾地域の11町の一つで、人口が最も多い。衣装用の積立金で昨年に青年女子の浴衣20着、今年は青年男子の法被10着を新調した。女子は紫地、男子は黒地で、それぞれにデザインされた稲穂が鮮やかに浮かび上がっている。新型コロナウイルスの影響で、風の盆が2年連続中止となったため、新しい衣装はこの日が初お披露目となった。

 発表会では出演者55人が入れ替わりながら五つのステージを繰り広げた。三味線と胡弓(こきゅう)の哀愁を帯びた旋律を囃子(はやし)と太鼓が整え、歌い手の伸びのある声が響いた。ステージと観客席の間のスペースを使ってにぎやかな輪踊りも行われ、来場者が情趣に浸った。

 島林会長は「練習の成果を見てもらう機会ができて良かった。来年、新しい衣装で祭りを迎えられるよう準備したい」と話した。

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