人気が拡大しているココアシガレットのパッケージ

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「ココアシガレット」あいみょん効果で人気 八尾で製造の駄菓子

北日本新聞(2021年12月20日)

 誰もが知るロングセラーの砂糖菓子「ココアシガレット」。実は富山市八尾地域の工場で製造されている。2019年、シンガーソングライターのあいみょんさんが会員制交流サイト(SNS)で紹介したことをきっかけに人気が拡大。今年はコロナ下の巣ごもり需要や昭和レトロブームで、過去最高の売り上げを見込む。関係者は「富山から日本の駄菓子文化を盛り上げたい」と意欲的だ。

 たばこを吸う大人に憧れる子どもたちへ-。70年前の1951年、ココアシガレットはそんなキャッチフレーズとともに生まれた。たばこのような棒状で、ココアの風味とハッカの香りが特長。当時の価格は1個5円で、91年に30円となってから値上げしていない。

 元々は老舗菓子メーカーのオリオン(大阪市)が自社で製造と販売を手掛けていたが、30年前からは浜田食品工業富山工場(富山市八尾町保内)が委託を受けて製造を担っている。

 定番駄菓子の人気に"火"が付いたのは2019年2月。幅広い世代に親しまれているシンガーソングライターのあいみょんさんが、たばこのようにココアシガレットを指で挟む写真をインスタグラムに投稿した。多くのフォロワーの間で話題になり、在庫が一時なくなるほど売れた。オリオンの高岡五郎常務(67)は「最初は『何すんねん』と思ったけど、今じゃ良い思い出」と笑う。

 人気拡大を受け、浜田食品工業は昨年3月、こん包作業用の機械を約1億円で導入。製造効率が3割アップし、月平均で約150万個超を生産できるようになった。同社製造四課の副島誠次長(49)は「身近なお菓子が八尾で作られていることをもっと多くの人に知ってほしい」とPRする。

 19年は「あいみょん効果」から、現行価格になって最高の年間約1680万個を売り上げた。今年はそれを更新する勢いという。高岡常務は「新型コロナの巣ごもり需要に加え、昭和レトロブームが追い風になっているのでは」とみる。使い捨てカメラやカセットテープが「温かみを感じる」などとして若者らの間で流行。レトロ感あふれるパッケージデザインと、懐かしい味わいのココアシガレットにも好影響が出ていると分析する。

 来年からは、原料の粉末に富山の水を加えることも検討している。高岡常務は「駄菓子で日本をもっと元気にしたい」と語った。

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