飲食店や宿泊施設の格付けガイド本「ミシュランガイド」の日本版に、富山市桜木町のタイ料理店「喃楽(なんらく)」がタイ料理店として唯一掲載されている。料理が現地の伝統に忠実で、トムヤムクンやグリーンカレーなど日本人好みのメニューをそろえていると評価された。
ミシュラン広報事務局(東京)によると、国内2659軒(19日時点)がミシュランガイド掲載店として登録されており、その中でタイ料理店は同店のみ。昨年5月に発刊された「ミシュランガイド北陸2021特別版」で、ミシュランプレート店として掲載された。
オーナーシェフを務める中川幸夫さん(54)が2013年に創業。現地の野菜や香辛料、調理器具を使って料理を提供し、コース料理に力を入れる。外観や内装にはサワディー人形や涅槃(ねはん)像などタイならではの雑貨も飾り付けている。中川さんは「ミシュランをきっかけにタイ料理に興味を持ってもらい、気軽に食べに来てほしい」と話している。