厳しい寒さが続く中、富山県中央植物園(富山市婦中町上轡田)で熱帯果樹のパパイアが果実を付け、見頃となっている。雌の特徴が見られる珍しい雄のパパイアもあり、来園者の目を楽しませている。
パパイアは中南米原産といわれる。果実を付けるのは雌のみで、生産地では果実を付けない雄は抜き捨てられているという。
同園の熱帯果樹室では、雄雌の両方を栽培している。理由は解明されていないが、数年前から雄株が実を付けるようになった。それぞれ夏すぎに開花し、冬に緑色の果実が黄色に熟し始めるという。
見頃は1週間ほどで、熟し切ると落ちていく。担当者は「珍しいパパイアを知ってもらい、熱帯果樹の不思議に触れてほしい」と話した。