曳山の車輪をイメージしたラベルにデザイン変更した「八王」をPRする福島社長

曳山の車輪をイメージしたラベルにデザイン変更した「八王」をPRする福島社長

富山県 富山・八尾

日本酒で曳山祭PR 八尾の福鶴酒造、「八王」ラベルに車輪

北日本新聞(2022年4月30日)

 5月3日に富山市八尾地域中心部で開かれる越中八尾曳山(ひきやま)祭をPRしようと、八尾町西町の福鶴酒造(福島淳社長)は製造する銘柄の一つ「八王(やつおう)」のラベルを、曳山の車輪をイメージしたデザインにリニューアルした。地元の祭りを愛し、3月に亡くなった先代の順二さんへの思いも込めた。長男の福島社長(54)は「おわら風の盆だけではない八尾の魅力を伝えたい」と語る。

 福鶴酒造は1848年に創業した老舗造り酒屋。代表的な銘柄に「風の盆」があるが、今回は曳山祭をアピールするため八王のラベルを変更した。

 八王は2010年発売の純米原酒で、芳醇(ほうじゅん)な味わいが特長。ネーミングは八尾町で製造し精米歩合が約80%であることのほか、「全」の文字にも見え、全て県産の酒米を使っている点にちなむ。

 新しいラベルの商品は4月から販売している。曳山の車輪をモチーフにしたイラストに、八つの「王」を円状に重ねた。

 八尾町曳山保存会や県民謡越中八尾おわら保存会の会長などを務めた前社長の順二さんが、3月26日に亡くなった。福島社長は「祭りを愛した父にも喜んでもらえればうれしい」と話し、八尾の伝統文化の発信へ思いを新たにしている。

 新ラベルの八王は生酒と火入れしたものの2種類。いずれも720ミリリットルが1385円、1・8リットルが2240円。同酒造のほか、県内の酒販店などで取り扱っている。

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