2019年の「おわら風の盆」。今年は3年ぶりに開催することが決まった

2019年の「おわら風の盆」。今年は3年ぶりに開催することが決まった

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おわら風の盆、9月に3年ぶり開催 前夜祭は取りやめ

北日本新聞(2022年5月14日)

 富山市八尾町の伝統行事「おわら風の盆」の行事運営委員会は13日、同市の越中八尾観光会館で総会を開き、9月1~3日に3年ぶりに開催することを決めた。町流しを行う一方、新型コロナウイルス対策として8月20日から11日間の前夜祭を取りやめ、八尾小学校グラウンドに例年設ける演舞場でのステージも中止するなど規模を縮小する。

 町流しを各町で行うことで人流を分散させ、密集状態になるのを避ける。県と市が協力し、4千回分の抗原検査キットを用意。8月31日~9月3日に各町の出演者や運営側の関係者らが使い、陰性が確認された上で参加してもらう。新型コロナの感染状況によっては実施計画を変更する。

 安全性を高めるため、現場を知る県民謡越中八尾おわら保存会や八尾山田商工会、越中八尾観光協会に加え、県や市から観光事業のノウハウを持つメンバーらを集め、新たな事務局を設ける。

 総会では行事運営委の諮問組織「開催実現調整会議」から実施マニュアルの答申を受けた。マニュアルを基に今後、細かな感染対策などを議論していく予定で、金厚有豊会長は「これからが大変だ。伝統継承を第一に考え、何とかやり切りたい」と話した。

 風の盆は三味線や胡弓(こきゅう)の音色と唄(うた)に合わせ、住民が風情あふれる踊りを披露する。期間中には国内外から約20万人が訪れる。新型コロナの影響で、2020年から2年連続中止となっていた。

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