40年ぶりに公開された、一休宗純が書いたとされる掛け軸

40年ぶりに公開された、一休宗純が書いたとされる掛け軸

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「一休さん」大型掛け軸40年ぶり公開 光得院善導寺

北日本新聞(2022年7月13日)

 富山市婦中町萩島の光得院善導寺は12日、「一休さん」として知られる室町時代の僧、一休宗純が書いたとされる掛け軸を40年ぶりに公開した。サイズは横約53センチ、縦120センチ余り。寺によると、幅が50センチほどあるサイズの「一休さん」の掛け軸は全国的に珍しいという。

 同寺は約800年の歴史を持つ。県内で浄土宗を広めたとされ、今回公開した掛け軸や、市指定文化財の円空作の観音像を保管している。

 掛け軸は1457(康正3)年に書かれたとみられ、念仏を唱えれば極楽浄土にいけるという法然上人の教えや、一休の心の内が記されているという。2019年、富山市蜷川の黒崎種田遺跡で、一休と親交のあった蜷川氏にまつわる屋敷跡が見つかった。室町時代は法然上人への信仰が流行していたことから、その信仰に共感した一休が善導寺も訪れた可能性があるという。春木秀法住職は「貴重な文化財として守り伝えていきたい」と話している。掛け軸の公開は8月中旬まで。問い合わせは同寺、電話076(465)6543。

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