９月１～３日に富山市八尾町中心部で３年ぶりに行われる「おわら風の盆」に合わせ、越中八尾観光協会は期間中、独自におわらの特別ステージを開く。今年の風の盆は町流しが中心となる中、味わいの異なる舞台演技を楽しんでもらおうと企画。越中八尾観光会館の屋内ホールと屋外駐車場が会場で、今月１日から予約を受け付ける。

　今年の風の盆は新型コロナウイルス対策として、各町が通りなどで繰り広げる町流しを中心に実施する。八尾小学校に例年設ける演舞場でのステージは、数千人規模の観客が集まるため取りやめる。

　観光協会の特別ステージは３日間で、屋内と屋外それぞれ８回の計１６回開く。９月１、２日は各６回、３日は４回を予定している。各回の席数は屋内が２５０席、屋外が２００席。県民謡越中八尾おわら保存会の各支部と八尾高校郷土芸能部が出演する。

　観光協会の杉山峰夫会長は「感染対策を万全にし、安全に３年ぶりのおわらを楽しんでもらいたい。伝統文化を絶やしてはいけない」と話す。

　料金は予約制の屋内が３千～５千円（記念品付き）で、団体割引もある。当日券のみの屋外が１５００円。雨天決行で、屋外の来場者にかっぱを配る。予約などの問い合わせは同協会の専用ダイヤル、電話０７０（４３０９）０４９３（平日午前９時～午後５時）。