「風の盆牛乳」を製造販売する八尾乳業協同組合(富山市八尾町福島)の長谷寛理事長(62)ら八尾中学校の同級生3人が、牛乳のパッケージに期間限定でプリントする「おわら風の盆」の写真を交流サイト(SNS)上で募っている。1~3日に地元で3年ぶりに開かれる風の盆を盛り上げようと企画。3人は「コロナ下の開催だけに、遠くからでも盛り上げられるようにしたい」と話している。
風の盆牛乳は販売開始から約60年という同組合の看板商品。パッケージにはおわらの踊り手のイラストやぼんぼりが描かれ、県内のスーパーなどに1日5千~6千本を出荷している。今回は広告欄を活用し、募った写真を載せる。
おわら風の盆はコロナの影響で2年連続中止となり、今年も入念な感染対策を取って行う。こうした中、長谷理事長と、富山市内でSNSを活用した地域活性化に取り組む木村宏さん(61)、八尾町文化協会副理事長の平井義信さん(61)がスクラムを組み、非接触でより多くの人におわらの魅力を感じてもらおうと企画した。
写真は木村さんが運営し、約1万3千人の登録者がいるフェイスブックのグループのページ「美しい富山の景色」で受け付ける。このページに写真を投稿することで応募できる。ページでは応募作品に加え、県内の名所などの写真も見られる。
締め切りは9月10日で、同月下旬に長谷理事長らが優秀作3点を選び、12月から来年1月に出荷する分にプリントする。過去の写真も対象で、一人当たりの投稿数や撮影機材は自由。同協会の広報を務める平井さんが選考やサイト運営のアドバイザーとしてサポートしている。長谷理事長は「ここ2年はおわらがなく、寂しい思いをしていた。少しでも八尾を盛り上げたい」と話す。