ベトナムやタイの焼き物を数多く収集してきた平直綱さん(86)=横浜市=が東南アジアの皿やつぼなど359点を富山市佐藤記念美術館に寄贈した。8日、同館から感謝状を受け取った平さんは「少しでも多くの人に見てもらえるとうれしい」と語った。
鹿児島に生まれた平さんは、20代の頃から日用品メーカーの製造拠点拡大のためタイに駐在し、仕事の傍ら骨董(こっとう)品収集に熱を上げてきた。コレクションは千点に上る。
陶磁器の研究に力を入れている同館の展示や研究に活用してほしいと、今回寄贈を決めた。
作品の一部は同日始まった特別展「東南アジアの陶器」で紹介する。11~15世紀にかけて作られたベトナムの皿やタイのつぼなど、展示替えをしながら約80点を並べる。12月4日まで。