東京都内の福井県アンテナショップがリニューアルのため２店とも一時閉店したことを受け、県は０月２０日、銀座１丁目に来年１月までの期間限定で、アンテナショップ「リミテッドストア２９１」をオープンさせた。食や伝統工芸の名産品５千点超を並べ、福井の魅力をアピールする。

　県アンテナショップは、銀座１丁目に移転する「ふくい食の國２９１」のオープンが来年２月までずれ込み、南青山５丁目の「ふくい南青山２９１」も１０月からリニューアルに入ったため、ともに閉店した状態となった。

　リミテッドストア２９１は新「食の國」からほど近い立地で、１～３階の店舗面積は３２１平方メートルと、新店舗（３６７平方メートル）に近い広さ。いちほまれの新米や上庄さといもなど旬の味から、越前漆器や若狭塗り箸など工芸品まで幅広くそろえた。３階には観光パンフレットを置き、店舗スタッフが観光相談に応じる。

　初日は午前中から次々に客が訪れ、厚揚げや地酒などを買い求めていた。

　事業費は１億１５００万円。県産業政策課の担当者は「新店舗オープンまで顧客をつなぎとめ、新たなファンも開拓したい」と話していた。