県美術連合会(阿波加蒼岳会長)の所属作家による「第71回県芸術祭 美術連合展」が26日、県民会館で開幕した。会員や物故作家による日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真の6分野511点を並べ、今年の創作の成果を紹介している。10月上旬にあった「とやま国際アートキャンプ2022」の作品展も併催し、海外作家の豊かな感性が光る意欲作を飾る。29日まで。
美術連合展は会員がジャンルを超えて切磋琢磨(せっさたくま)する場として、毎年秋に開いている。若手からベテランまでが新作や近作を1点ずつ発表した。自己の内面を投影した絵画、人や動物のふとした表情を捉えた彫刻、素材の魅力を引き出した工芸、墨の美を追求した書、四季の風景を切り取った写真といった力作がそろう。
とやま国際アートキャンプの作品展は、10カ国から集まった13人が滑川市で制作した作品を展示した。母国や富山の風景から着想を得た色彩豊かな絵画が来場者の目を引いている。
開会式後、県美術連合会を構成する6団体による作品解説もあった。
入場無料。県と県芸術文化協会、県美術連合会主催、北日本新聞社後援。