富山県が創業支援の拠点として富山市蓮町に整備した「ＳＣＯＰ　ＴＯＹＡＭＡ（スコップとやま）」に１２日、チャレンジショップ１号店の「朔（ＳＡＫＵ）」がオープンした。同市の道林亜子さん（５４）が店主で、ハーブ、スパイスを使ったユニークなチョコレートや焼き菓子、ハーブティーなどを並べた。

　ＳＣＯＰ　ＴＯＹＡＭＡは富山工業高校の生徒が発案したアイデアを基に旧県職員住宅を改修し、１０月に開所した。住居２棟とチャレンジショップなどが入る創業支援センターの計３棟がある。

　チャレンジショップは、飲食や物販の４店舗が出店できるスペースがあり、安価な賃料で一定期間、店舗や厨房（ちゅうぼう）設備を借りることができる。創業を志す人や創業して間もない人が対象で、入居している間に経営ノウハウを学び、顧客を得たりして独立開業につなげる。既に全てのスペースの出店者は決まっている。

　「朔（ＳＡＫＵ）」には、植物の力を利用して心や体のバランスを整えることを目的にした商品を並べた。疲れ目や食べ過ぎといった不調に効くように調合したハーブティーを提供するほか、来店客自らが精油を調合し、体に塗る健康用のオイルを作るメニューなどを用意した。

　道林さんは「"保健室"のような場所を目指し、植物の力で悩みや不調を解決に導く提案をしていきたい」と話した。

　営業時間は午前１１時～午後６時。定休日は木、金曜。