平安時代の歌遊びを再現する富山市婦中地域のイベント「ふちゅう曲水(きょくすい)の宴(えん)」(北日本新聞社共催)の実行委員会が14日、同市古里公民館であり、今年の日程や歌題を決めた。4月9日に婦中町長沢の各願寺の周辺を会場とし、4年ぶりに短歌朗詠など主要な催しを開く。題は「学」で短歌を募る。
イベントは地域住民でつくる実行委が1989年から開催。各願寺の庭園にある曲がりくねった水路沿いに平安貴族の衣装を着た歌人が並び、短歌をしたため朗詠する。富山藩主が花見に訪れる様子を再現した入山行列や、地元園児らによるアトラクションもある。
新型コロナウイルスの感染拡大のため、昨年までは3年連続で主要な催しを中止し、短歌の募集と表彰式のみ行っていた。
実行委の会合は約40人が出席し、山田政夫委員長が「再出発の特別な回。みんなで協力して成功させたい」と決意を語った。ポスターのデザインも決めた。
短歌は18歳以下の「青少年」、19歳以上の「一般」の2部門で募り、イベント当日に表彰する。締め切りは2月28日。入山行列で「お姫様」役を演じる19~25歳の女性も募集する。申し込みや問い合わせは古里公民館、電話076(469)2496。