多彩な楽しみのあるゲレンデを多彩な食材で表現した「舞子雪山カレー」

多彩な楽しみのあるゲレンデを多彩な食材で表現した「舞子雪山カレー」

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南魚沼の「本気丼」がスキー場にも!滑りもグルメも満喫を

新潟日報(2023年2月6日)

 新潟県南魚沼市内の飲食店が米どころの美味を一杯に込めて期間限定で提供する「本気(まじ)丼」(市観光協会主催)が、スキー場でも始まった。地元コシヒカリのPRとして8年目を迎えたイベントの初の試み。本気丼をきっかけにスキー場の客をゲレンデから市街地に誘導し、波及効果を狙う。

 本気丼は2015年、十日町市と津南町で開かれる「大地の芸術祭」の観光客を南魚沼市にも呼び込み、同時に南魚沼産コシをアピールしようと、市が飲食店に呼びかけて始まった。海鮮丼や天丼、ステーキ丼など、各店が腕によりをかけた丼メニューを「本気丼」として期間限定で提供する。

 22年度は昨年10月のスタート時点で市内の51店が参加し、55種類の丼を提供。参加店と丼の数は15年度からほぼ横ばいだが、全体の売り上げは15年度の3300万円が21年度は7千万円に増加。南魚沼市の恒例イベントとして定着した。

 20年から主催している市観光協会は今回、市内のスキー場の飲食店にも参加を呼びかけた。スキー場で本気丼を食べた客が、市内各地の飲食店の本気丼を食べに行く流れをつくりだす狙いだ。

 市内では8スキー場が営業しており、同協会によると21年度の利用客は約95万6千人。約8割は首都圏を中心とした県外客とみられるが、ゲレンデにとどまりがちなのが現状だ。同協会は「スキー場の本気丼が、市街地に目を向けるきっかけになれば」と期待する。

 観光協会の呼びかけに対し、3スキー場とその周辺の飲食店8店が応じ、1月から8丼を提供している。

 舞子スノーリゾートにある舞子高原ホテルの「カフェテリアビュー」は、300グラムのご飯にホワイトカレーとチーズをかけた本気丼「舞子雪山カレー」を1600円で提供する。

 スキー場の山やホテルを遊び心いっぱいに表現しており、埼玉県から訪れた公務員(23)は「コシヒカリで有名な地域。せっかく来たので、おいしいものを」と笑顔で楽しんでいた。

 石打丸山スキー場の麓のレストラン「バードランド」の本気丼は「秀爺(じい)の焼き豚丼」(1300円)だ。2日間かけて仕込む焼き豚は絶品で、口の中でほろほろととろけてご飯とよく絡む。米や野菜を作る農家でもある同店の髙野秀春さん(79)は「食事をきっかけに南魚沼に来る人が増えてほしい」と、ゲレンデ発の魅力発信の一翼を担う。

 食のレベルが高い地域だけにもともとゲレンデの食事もおいしく、「本気丼ならではの差別化が必要」との客の声もある。他の「ゲレ食」に埋もれさせない特色をどう出していくかが今後の課題といえそうだ。

 本気丼の提供は3月19日まで。参加店はウェブサイトやパンフレットで確認できる。問い合わせは市観光協会、025(783)3377。

詳細情報

リンク
【公式】南魚沼、本気丼|日本一のコシヒカリ、日本一の大盛マジ丼 https://majidon.jp/
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