ひまわり食品が発売した冷凍すし。左上から時計回りに新潟名物くるみ入り太巻き、海鮮モザイク寿司、海鮮手まり寿司

ひまわり食品が発売した冷凍すし。左上から時計回りに新潟名物くるみ入り太巻き、海鮮モザイク寿司、海鮮手まり寿司

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急冷技術で作りたてのおいしさ!「冷凍すし」全国にお届け

新潟日報(2023年2月24日)

 食品製造のひまわり食品(新潟県見附市新幸町)は、冷凍のすし商品を開発し、特設の電子商取引(EC)サイト「お寿司(すし)ライフ」で今月、販売を始めた。急速冷凍技術を使い、作りたての風味のまま60日間保存できる。食べやすさと彩りも考慮し、「海鮮手まり寿司」など3種類を用意。ECサイト販売の中長期的な売り上げ目標を2億円とし、事業の柱の一つとして育てる方針だ。

 ひまわり食品はスーパーのマルイ(見附市)の関連会社「良寛食品」として1976年に創業し、2000年に現在の社名に変更した。すしや総菜の製造、持ち帰りずしの直営店などを展開している。22年9月期の売上高は約15億円。

 新潟県の強みであるコメと魚のうまさを生かした冷凍ずしを手がける構想は以前からあった。近年、新型コロナウイルス禍に伴う巣ごもり需要増加も背景に急速冷凍技術がレベルアップしたことを踏まえ、20年春から商品開発を進めてきた。

 商品は、真空包装のすしをマイナス30度のアルコールに浸して冷凍する。冷気を当てる一般的な方式に比べ、約20倍の速さで凍らせることができる。コメや魚の細胞が壊れるのを防ぎ、解凍後もできたての風味を再現できるという。ひまわり食品は「マイナス5度付近で霜が付き、味が落ちてしまうという従来の課題をクリアできた」とする。

 祝い事での利用も想定し、見た目の鮮やかさも追求した。子どもでも食べやすい3・5センチ四方の手まり寿司はサーモンやマグロなど5種15貫が入っている。押しずしの「海鮮モザイク寿司」は3センチ四方で、サバと卵を加えた7種24貫とした。

 また県内伝統の具材としてクルミ味噌をふんだんに使い、卵焼きや菜の花でアクセントを付けた「新潟名物くるみ入り太巻き」も用意した。

 食材で特にこだわったのはシャリだ。「地元のコメを地元の水で炊くのが一番おいしい」とし、見附市や周辺地域で収穫したコメを使用。すし酢は通常より強めにし、解凍後に最適な味が出せるよう工夫した。

 すしは自然解凍で約4時間、流水解凍では約1時間で食べることができる。太巻きはレンジで4分ほど温めると食べ頃になる。

 開発にも携わった営業部の箕輪俊泰次長(42)は「自慢の冷凍すしを全国の人に味わってほしい。冷凍や保存方法を見直しながら、販路を世界にまで拡大したい」と海外展開も視野に入れている。

 手まりとモザイク寿司はいずれも2808円、太巻きは1080円。送料別。サイトのオープンを記念し、3月9日まで全品を2割引きで販売する。

詳細情報

リンク
ひまわり食品 https://himawariseed.base.shop/
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