富山市上下水道局は、市内にあるデザインマンホールの位置やマンホールカードの配布場所をまとめたマップを作製し、同局のホームページ（ＨＰ）で公開している。マンホールカードは全国の自治体が特色を生かして作り、収集家らから問い合わせが多いため、市内のものをマップにまとめた。担当者は、マンホール巡りや観光振興につなげたいとしている。

　デザインマンホールは、ふたの部分が伝統行事や特産などをモチーフにした図柄になっており、カードはそのマンホールを写した。下水道広報プラットホーム（東京）と各自治体が共同で製作し、無料で配布している。富山市内には、薬用植物のアザミやおわら風の盆をあしらったデザインなど７種類のカードがある。

　県内外の収集家がカードを目当てに市内を訪れ、これまで４千枚以上を配布。カードの配布場所がそれぞれ異なるため、ニーズがあると考えマップを作った。

　マップには、市内のカードの配布場所に加え、人気アニメ「ポケットモンスター」のキャラクターをデザインしたマンホール「ポケふた」がある場所を紹介。県外から訪れた人が移動しやすいように、電車の路線や近くの観光地も盛り込んだ。

　観光協会などで配布し、昨年１２月から富山市上下水道局のＨＰで公開したところ、利用者から好評という。マップ作りを担当した同局下水道課計画係主任の久保愛祐美さんは「マップをきっかけに、富山に行きたいと思ったり、観光したいという人が増えたりすればうれしい」と話した。