富山地方気象台は22日、県内で桜(ソメイヨシノ)の開花を観測したと発表した。1953年に観測を始めて以来最も早く、平年より12日、昨年より10日早かった。これまでで最も早い開花は2021年の3月24日だった。
富山市の桜の名所、松川べりでは、花の香りが漂うほど開花が進んでいる。青空が広がった22日は、マスクを外して花見を楽しむ人の姿もあった。
同気象台によると、2月~3月中旬に気温が平年より高めに推移し、開花が早まった可能性がある。昨年12月や今年1月下旬に強い寒気が流れ込み、寒さで花の芽が目覚める「休眠打破」が順調に進んだことも影響したとみられる。