福井県鯖江市のコミュニティーバス「つつじバス」に、新たなデザインの車両が登場した。デザインは福井工大生が考案し、越前漆器、ツツジなど同市にちなんだ図柄をふんだんに取り入れた。河和田線のバスとして4月1日から運行するのを前に3月29日、同市うるしの里会館でお披露目会があった。
新車両は河和田線の現行バスの老朽化を受け、自治総合センターの宝くじ助成金の一部を活用して導入した。
デザインは県内で唯一、デザイン学科がある同大に依頼した。同学科の3年生4人がそれぞれ考案したデザインを昨年8月末に審査した結果、山口さんの案が採用された。
新しいバスは、車体を越前漆器のふたとおわんに見立て、上部を明るい朱色、下部を落ち着いた色合いの朱色のツートンカラーに塗装。金色などのラッピングシールを使い、側面にはツツジや河和田川、前面と後面にはレッサーパンダの帯状の尻尾を表現している。
お披露目会には学生や市職員ら約20人が参加した。ラッピングされたバスを初めて見た山口さんは「自分のデザインが施されたバスが街中を走ると思うと本当にうれしい。市民に愛される1台になれば」と期待していた。