中央農業高校(富山市東福沢・大山)は4月6日、校内に咲く約千本の桜を活用したスタンプラリーを開く。「富山さくらの名所70選」にも選ばれている学校の自慢をPRしようと初めて企画した。30日は生徒が本番に向け、同校で準備作業に励んだ。
中央農業高にはソメイヨシノやヤエザクラ、カンヒザクラなど10種類以上の桜が植えられている。品種ごとに満開の時期が異なるため、例年4月下旬まで花見を楽しめる。同校は「桜千本計画」と名付け、生徒が代々植樹や管理を続けてきた。
毎年桜が咲く時期に学校を一般開放しているが、訪れる人は多くなかった。園芸デザイン科環境緑化コースの新2、3年生が「千本桜」の知名度アップの足がかりにしようと、スタンプラリーを考えた。
当日は、桜にまつわるクイズを解きながら敷地内の桜を巡り、スタンプを集めてもらう。景品として桜の押し花のしおりをプレゼント。塩漬けにした桜の花びらを練り込んだ手作りクッキーも販売する。
この日は、同コースの9人がスタンプラリーのコース設置や景品作りに取り組んだ。3年生の石川麻依さんは「この学校は高台にあるので、桜を見ながら富山平野を見下ろせる。見る価値があるので、たくさんの人に来てほしい」と話している。
今年の一般開放は4月6日までで、平日午前9時~午後3時。スタンプラリーは午前10時から午後2時まで行う。雨天決行で参加無料。問い合わせは同校、電話076(483)1911。