富山市赤田地区の住民でつくる赤田獅子舞保存会(沢田健一会長)が、16日の春祭りで、年長児~80代の約30人が参加した獅子舞を披露する。新型コロナの影響で大人だけによる獅子の奉納が続いていたが、今年は4年ぶりに子どもたちが踊り子や笛、獅子方に加わる。
赤田獅子舞の歴史は150年ほど。岐阜県飛騨地方から八尾や大沢野地域などを通じて現在の同市堀川町に伝わり、赤田地区でも披露されるようになったという。同保存会が小中学生を中心に子ども獅子、笛、太鼓を育成し、継承に努めている。
獅子舞は大門先獅子、そろい獅子、蛇獅子、踊り子は三番叟(さんばそう)などの演目を披露する予定で、3月下旬から赤田公民館で練習に励んでいる。
蜷川小学校2年生の高森陸君(7)は「本番まで頑張りたい」と意気込み、沢田会長(57)は「多くの人に見に来てほしい」と話している。