3年10カ月ぶりに島内に寄港した国際クルーズ船の乗客ら=4月14日、佐渡市両津夷

3年10カ月ぶりに島内に寄港した国際クルーズ船の乗客ら=4月14日、佐渡市両津夷

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ようこそ佐渡へ!国際クルーズ船、3年10カ月ぶりに寄港

新潟日報(2023年4月17日)

 フランス船籍のクルーズ船「ル・ソレアル」(1万992トン)が14日、新潟県佐渡市の両津港に寄港した。国際クルーズ船は、新型コロナウイルスの感染拡大により、受け入れが取りやめになっており、佐渡市への寄港は3年10カ月ぶり。効率よく島内を観光できるよう、県内で初めて入港と出港で異なる2港を使うツアーが企画された。

 「北前航路をたどる旅」と題して、小樽から大阪までを巡る12日間のツアーの一環。フランスや米国などからの乗客219人を乗せたル・ソレアルは、4月14日午前6時ごろ、両津港に入港した。法被姿の観光関係者らが、「佐渡おけさ」を流したり、のぼりを用意したりして歓迎。テンダーボートで中央埠頭(ふとう)先端岸壁に上陸した乗客たちも笑顔を見せた。

 トキの森公園や史跡佐渡奉行所跡に向かうため、観光バスに乗り込んだ乗客は「船の中から島の形がはっきり見えたときは感激した」「トキや佐渡の自然を楽しみたい」と興奮した様子だった。クルーズ船は午後、小木港に入った。

 新潟県港湾振興課の豊田佑一政策企画員は「広い島内を効率よく回っていただくため、2港を生かしたツアーが実現した。今回のように港を使い分けるなど、今後も需要に合った提案をしていきたい」と話した。

 4月8日に予定されていたクルーズ船の寄港が悪天候で中止になったため、佐渡市では今回が2023年度最初の受け入れとなった。今後6月までの間、国内外のクルーズ船合わせて6回の寄港が計画されている。

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